PHP の設定項目 error_reporting は、PHP のエラー/警告/注意などについて、どれを出力するか指定するオプションです。
以下、php.ini 内のコメントの日本語訳です:
この命令は PHP に対して、どのエラー/警告/注意に関してアクション(画面への出力など)を起こしてほしいかを知らせます。 この命令の値を設定するお勧めの方法は、エラーレベル定数とビット演算子を使用する方法です。便宜のため、エラーレベル定数と一般的な設定およびその意味を下に示します。
デフォルトでは、PHP は E_NOTICE と E_STRICT に関するもの以外の全てのエラー/注意/警告に対してアクションを起こすように設定されています。E_NOTICE と E_STRICT は、PHP におけるベスト・プラクティスと推奨されるコーディング規約を扱うものです。 パフォーマンス上の理由から、これがお勧めのエラー報告用設定です。本番用サーバは、ベスト・プラクティスやコーディング規約についてと文句を言うためにリソースを無駄にするべきではありません。 それは開発用サーバや開発用設定の仕事です。
メモ: php.ini-development ファイルは、このための設定を E_ALL | E_STRICT として用意しています。 この設定は、あなたが開発時や初期テスト段階において正に欲しい情報をほぼ全て報告します。
エラーレベル定数: E_ALL - 全てのエラーと警告(PHP 6.0.0 では E_STRICT も含む) E_ERROR - 実行時の致命的なエラー E_RECOVERABLE_ERROR - 致命的寸前の実行時エラー E_WARNING - 実行時の警告(致命的ではないエラー) E_PARSE - コンパイル時の解析エラー E_NOTICE - 実行時の注意。これらは多くの場合あなたのコードのバグに起因しますが、 それが意図的なものである可能性もあります。(例えば、空文字に自動的に 初期化されるという事実に頼った未初期化変数の使用など) E_STRICT - 実行時の注意。PHP があなたのコードに対して、最適な相互運用性と前方 互換性を確保するために修正を提案できるようにします。 E_CORE_ERROR - PHP の初期起動段階で発生する致命的なエラー E_CORE_WARNING - PHP の初期起動段階で発生する警告(致命的ではないエラー) E_COMPILE_ERROR - コンパイル時の致命的なエラー E_COMPILE_WARNING - コンパイル時の警告(致命的ではないエラー) E_USER_ERROR - ユーザが発生させたエラーメッセージ E_USER_WARNING - ユーザが発生させた警告メッセージ E_USER_NOTICE - ユーザが発生させた注意メッセージ E_DEPRECATED - 将来のバージョンでは動作しないコードについての警告 E_USER_DEPRECATED - ユーザが発生させた廃止警告 一般的な設定値: E_ALL & ~E_NOTICE (注意とコーディング規約の警告以外の全てのエラーを表示する) E_ALL & ~E_NOTICE | E_STRICT (注意以外の全てのエラーを表示する) E_COMPILE_ERROR|E_RECOVERABLE_ERROR|E_ERROR|E_CORE_ERROR (エラーのみを表示する) E_ALL | E_STRICT (コーディング規約の警告も含め、全てのエラー、警告、注意を表示する) 初期値: E_ALL & ~E_NOTICE 開発環境での推奨値: E_ALL | E_STRICT 開発環境での推奨値: E_ALL & ~E_DEPRECATEDhttp://php.net/error-reporting
公式マニュアルページ: PHP: error_reporting – Manual
error_reporting の設定によってエラーを出力するためには、「display_errors」という項目で display_errors = On と設定しておく必要があります。